ハイパースペクトルセンサ

1-1. HISUI

ハイパースペクトルキューブ (EO-1/Hyperion)

HISUIは、国際宇宙ステーションに搭載される次世代ハイパースペクトルセンサで、ASTERの技術を受け継いでいます。HISUIのハイパースペクトルセンサは、100バンド以上の画像を取得し、地上の物体の判別に利用されます。ハードウェア開発と基礎的なデータ処理手法の開発が進行中です。

2019年12月6日、岩崎教授が開発に関わった宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ HISUI が、SpaceX Falcon 9 ロケットによって米国ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。

詳細(英語): https://www.sal.t.u-tokyo.ac.jp/aiwasaki/hisui-launch.html

https://ssl.jspacesystems.or.jp/project_hisui/

VNIRSWIR
空間スキャンプッシュブルームプッシュブルーム
IFOV(空間分解能)48.5μrad (20m)48.5μrad (20m)
FOV(走査幅)48.5 mrad (約30km)48.5 mrad (約30km)
観測頻度4.36 ms4.36 ms
波長域・バンド数400 – 970nm・57バンド900 – 2500 nm・128バンド
波長分解能(サンプリング)10 nm12.5 nm
波長分解能(ILS, FWHM)11 nm16 nm
ダイナミックレンジSaturated at 70% AlbedoSaturated at 70% Albedo
SNR450 @ 620 nm300 @ 2100 nm
MTF0.20.2
“smile” “keystone”1pixel1 pixel
キャリブレーション
精度
絶対:5%
バンド間:2%
絶対:5%
バンド間:2%
キャリブレーション
精度(波長)
0.2 nm0.625 nm
量子化12 bit12 bit
ミッション寿命5年5年

表: HISUIのハイパースペクトルセンサ

1-2. 無人航空機(UAV)

無人航空機(UAV)は、リモートセンシングにおける新たな基盤です。農地のハイパースペクトルデータを取得できます。ハイパースペクトルセンサは、線走査のようなプッシュブルームによるスキャンで動作するため、特殊な空間補正が必要になります。